陽だまりの中で

~香川フリーランスのぼやき~

グレーボックス編フロアマップの作成

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プロジェクトとレベルの作成

「Map」プロジェクトの作成

これからマップを作成していくにあたり新しい空のプロジェクトを準備しましょう。

UE4ランチャーを立ち上げて「新規プロジェクト」から新しいプロジェクトを作成します。
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  1. プロジェクトのテンプレートとして「ブループリント」>「空のプロジェクト」を選択します。
  2. プロジェクトの名前を「Map」と入力します。
  3. 「プロジェクトを作成」ボタンをクリックして、「Map」プロジェクトが立ち上がるのを待ちます。

「フォルダの作成」

次にマップの保存場所を確保します。
マップデータを保存するフォルダを作成しましょう。

1. コンテンツブラウザのアセットツリーで、フォルダを作成する場所を指定します。今回は「コンテンツ」フォルダの中に作成します。
2. 「新規追加」ボタンをクリックしてサブメニューから「新規フォルダ」を選択します。
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3. フォルダに名前を付けます。ここでは「TestMap」とつけました。
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これでマップを保存する準備が整いました。

新しいレベルの作成

これからフロアマップを作成していくわけですが、マップを作成するにはもう一つ必要なものがあります。
それは、レベル*1です。
さっそくレベルを作成しましょう。
本来であればテストマップを作る場合は「Default」テンプレートを使用したほうが早いのですが、ここでは慣れていただくために「空のレベル」から作成していきます。
1. メニューバーから「ファイル」>「新規レベル」を選択します。
2. 新規レベルのダイアログが開いたら、「空のレベル」を選択します。
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3. これで空のレベルが作成されました。しかし、これはまだ作成されただけで保存されていません。これを保存します。
 「Ctrl」+「S」を押して先ほど作成した「TestMap」内に保存します。

これでマップを作成する準備が整いました。
いよいよマップの作成に入っていきます。

BSPを使ってフロアマップを作成

いよいよマップを作成していくわけですが、まだレベルの中には照明が設置されておらず画面が暗い状態です。
こういう場合には「非ライティング」にすることで照明がなくても綺麗に見ることができるようになります。
1. 「ライティング」から「非ライティング*2」に設定してください。
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2. 次にビューポートのスナップ*3機能がオンになっていることを確認してください。
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BSPのボックスを配置する

早速フロアマップを作成していきます。

1.「モードパネル」の「BSP」をクリックして「ボックス」をビューポートへドラッグ&ドロップします。
配置したボックスは名前の通り正四面体をしています。
名前はBOXブラシ*4となっていますが、ここでは変更しません。
ご自身で分かりやすい名前を付けていただいて結構です。
それでは、これをフロアの形状にします。
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2. 「詳細」パネルでボックスをフロアの形状にします。
ここではボックスの大きさを10メートル四方の厚さ10センチに設定しました。
「X」と「Y」が1000、「Z」が10となります。
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以上でフロアマップの作成は終わりです。
こうやって作ってみるとUE4がいかに簡単かということが実感していただけたと思います。

ライトの設置

それでは作成したフロアマップにライトを設置しておきましょう。
「モード」パネルの「ライト」>「平行光源」をビューポートにドラッグ&ドロップします。
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これでマップ上の視界が確保できました。
ライトを設置しましたので、先ほど設定した「非ライティング」を「ライティング」に戻していただいても結構です。


おわりに

以上がグレーボックス編のフロアマップの作成要領です。
やってみたら意外と簡単だったのではないでしょうか?
次はグレーボックスを用いて簡単なマップを作成してみたいと思います。
しばらくお付き合いいただけると幸いです。
次回の更新は私事ですが仕事の都合で間が空くと思いますのでご了承願います。
よろしくお願いいたします。

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UE4解説トップページは以下
hidamarinonakade.hatenablog.com

*1:レベルと聞くと大抵の方は経験のことを連想すると思いますが、UE4でいうレベルとは3Dのシーンを設計する空間のことを指します。

*2:非ライティングにすることでライトを置いていない状態でもビューポート上で視界を確保することができます。

*3:スナップとはオブジェクトを格子や他のオブジェクトの特定の部位に自動的に接続することを言います。

*4:UE4を含む多くのレベルエディタではBSPで扱う形状のことをブラシと呼びます。